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2013年03月16日

4月からの新講座のご案内

福島睦美さんを講師に迎えての新講座のご案内です。

【講師プロフィール】 福島睦美
芸術史学博士。ピアニスト、スペイン音楽・芸術文化研究家。エリザベト音楽大学非常勤講師。11年に及ぶスペイン、バルセロナでの研究及び音楽活動を経て、2012年4月に帰広。著書『スペイン文化事典』(共著)、論文、コラム多数。


「スペイン芸術散歩〜クラシック音楽と共に〜」

◆日程/月1回第1水曜日 15:30-17:00(4月のみ第2に振替)
◆場所/NHK文化センター広島教室
◆受講料/12.600円(半期6回)
◆内容/ピカソ、ガウディ、ベラスケスなど、優れた芸術家を多く輩出しているスペイン。各都市の歴史と魅力を、スペインのクラシック音楽とリンクさせて紹介します。

・4月  20世紀のカタルーニャ、ダリとミロ
・5月  巡礼の道@ 
・6月  巡礼の道A
・7月  マドリッド近郊(アビラ、セゴビア、アランフェス)
・8月  スペインの世界遺産@
・9月  スペインの世界遺産A
・10月 イスラム文化の栄えた街、コルドバとグラナダ
・11月 文化都市セビーリャ、ピカソの生誕地マラガ
・12月 スペイン黄金世紀の巨匠たち(エル・グレコとベラスケス)
・1月  ゴヤの生きた世界、1800年前後のマドリッド
・2月  マドリッド美術館巡り
・3月  バルセロナのモデルニスモ建築(ガウディとドメネク・イ・ムンタネール)

◆お問い合わせ・お申込み/NHK文化センター広島教室のHPをご覧ください。
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_811751.html



オープン講座
「スペイン語で旅する地中海〜日本スペイン交流400年を記念して〜」


◆日程/月1回第3金曜日 13:00-15:00(3回限定)
◆場所/中国新聞情報文化センター・メルパルク教室
◆受講料/(会員)3ヶ月 6.930円 (一般) 3ヶ月 8.505円
◆内容/
日常使いのスペイン語や旅で役立つフレーズとともに、地中海側に位置するスペインの年を紹介します。明瞭でリズム感溢れるラテンのことばに触れながら、旅気分を味わってみませんか。グルメやショッピング情報、長期に渡るスペイン生活でのこぼれ話も満載です!

〈第一回〉 基本表現とコミュニケーション、スペインという国
〈第二回〉 食事シーンでの会話、地中海都市バルセロナの魅力
〈第三回〉 ショッピングでのやり取り、アンダルシアをめぐる旅

◆お問い合わせ・お申込み/中国新聞情報文化センター・メルパルク教室のHPをご覧ください。
http://www.c-culture.jp/koza_info.cgi?kc=02&kz=211



「たのしく学ぶスペイン語」

◆日程/毎週木曜 18:00-20:00
◆場所/RCC文化センター
◆受講料/3ヶ月12回 25.200円 (教材費2.600円)
◆内容/スペイン語を初めて学ぶ方やスペイン語圏内への旅行や滞在を考えている方などを対象に、スペイン帰りの講師が基礎から丁寧に指導します。発音やアクセント、使いやすいフレーズを中心に基本的な文法を学びます。世界遺産、各都市の魅力、文化、芸術などにも触れながら、スペイン語を知る楽しみを引き出します。

◆お問い合わせ・お申込み/RCC文化センターHPをご覧ください。
http://www.rccbc.com/culture/new/130404.html

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2012年02月21日

ゴヤ賞決定!

スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞が決定しました!
作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、編集賞、音響賞の6部門制覇
したのは、「ナインスゲート」の脚本家エンリケ・ウルビス監督の
「No habrá paz para los malvados(悪人のため平穏無し)」。

ホセ・コロナド主演。酒飲み刑事がバーで起こった殺人事件に遭遇。
目撃者の女性を執拗に追跡していくうちに、事件の背後の巨悪の存在
を知る、というバイオレンス・ノワール。

エンリケ・ウルビス監督作品
「リアル・フレンド」

yu-ri fujiwara投稿
posted by 広島スペイン協会 at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

映画『フラメンコ・フラメンコ』

flamenco.jpg

スペイン・アンダルシア地方に伝わる芸能、フラメンコの歴史と伝統に関するドキュメンタリー映画をご紹介します。

映画『フラメンコ・フラメンコ』
世界で活躍する一流アーティストたちを迎えた、美しきダンスと音楽の饗宴。
本国スペインで“最高の芸術作品”と賞された、魅惑と官能がただよう華麗なるフラメンコの世界。

***********************************************
2012年2月11日より全国順次ロードショー
監督・脚本:カルロス・サウラ(『カルメン』『サロメ』『タンゴ』)
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
(『ラストエンペラー』『暗殺の森』『地獄の黙示録』)
音楽:イシドロ・ムニョス
出演:サラ・バラス、パコ・デ・ルシア、マノロ・サンルーカル、
ホセ・メルセーミゲル・ポベダ、エストレージャ・モレンテ、
イスラエル・ガルバン、エバ・ジェルバブエナ、
ファルキート、ニーニャ・パストーリ
***********************************************

スペイン映画の至宝カルロス・サウラ監督による、音楽とダンスに彩られたフラメンコの歴史と伝統に関するドキュメンタリー。
マエストロといわれる巨匠から現代を代表する若手まで、フラメンコ界を牽引するダンサーや演奏者たちのパフォーマンスを軸に、華麗なるフラメンコの世界を描き出します。


プレゼントキャンペーン商品として、弊社キムラのマラガワイン『トレス・レオネス』と『モスカテル・ナランハ』を提供させていただいております☆
残念ながら広島での上映予定はございませんが、全国7都市で上映されますので、
ご興味のある方は是非ご覧になってみてください♪

◎映画の詳しい情報は、オフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.flamenco-flamenco.com/


記事投稿:(株)キムラ O
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2011年04月10日

¿CONOCE GALICIA?

CONOCEN GALICIA, ESPAÑA.jpg

「スペインのガリシアを知るための50章」
編著者: 坂東省次、桑原真夫、浅香武和
発行日: 2011年3月5日(初版)
発行所: 明石書店


皆さんは、「ガリシア」と言われて、どのような情景を想像されるだろうか?実際に、ガリシア州を訪れた方なら、マドリッドやバルセローナなどよく知られる大都市などとはひと味もふた味も違ったスペインを体験されたことだろう。

何と言っても、ガリシアといえば、「巡礼の道」(EL CAMINO DE SANTIAGO)ではないだろうか?キリスト教世界三大聖地のひとつ、サンチャゴ・デ・コンポステーラ(SANTIAGO DE COMPOSTELA)のある州と説明するとより分かりやすくなるかもしれません。

余談ながら、私が初めてガリシアを知るきっかけとなったのは、"GALLEGO"(ガリシア人)というスペイン語でした。ラテンアメリカ文学の有名な詩の一節にありました。当時ラテンアメリカに住んでたスペイン人たちの多くはガリシア出身だったそうです。GALLEGOはESPAÑOLを意味したそうです。

また、スペイン料理の定番として日本でよく知られているお馴染みの「タコのガリシア風」(PULPO A LAGALLEGA, POLBO A FEIRA)<広島スペイン協会の会報誌でもレシピが紹介されています>。どこか日本人の食生活と良く似ているような気もします。

*ぜひ本書のP.156 - P.158「コラム13」をお見逃しなく。ガリシア州を代表するビール、エストレージャ・ガリシアについて書かれています。グッド(上向き矢印)ビール

POR FRUTERÍA



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2011年03月27日

デビルズ・バックボーン

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†††ギレルモ・デル・トロ監督作品
カルロス:フェルナンド・ティエルブ
ハチント:エドゥアルド・ノリエガ
カルメン:マリサ・パレデス
カザレス:フェデリコ・ルッピ
†††2001年 スペイン、メキシコ
********    ********

「パンス・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロの過去作品。
「パンズ〜」を見て、こっちを見た、と言う人が多そう。私
もその一人。実は、製作にペドロ・アルモドバルが加わって
います。
元々、デル・トロ(と言うとベニチオと間違いそうだけど)
はメキシコ人で、アルモドバルがスペインに呼んだんだそう。
如何にもスペインらしい映画を撮ってるので、すっかりスペ
イン人なのかと思ってました。
おまけに一般に出てたのが英語のタイトルだったから、ハリ
ウッドホラーかと思ってたんですよね、調べたらちゃんとス
ペイン語の原題がありました。

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「悪魔の背骨」と言う、如何にもホラーちっくなタイトルで
すが、バリバリのホラーを期待すると多分「?」が付くと思
います。これはゴシックホラー風味の人間ドラマと言った方
がしっくり来る感じ。
このタイトルの「デビルズ・バックボーン」と言うのは、二
分脊椎症と言う実際にある脊椎骨の形成不全の病気で、背骨
が露出した重症のものが以前その様な名前で呼ばれていたん
だそうです。
 この映画の登場人物であるカザレス医師が、その重症胎児
をラム酒漬けにしたものを所持しているんですよね。

 物語の舞台は、内戦も終わりに近づいた頃のスペイン、両
親を亡くし、荒野にポツンと建っているサンタ・ルチア孤児
院にやって来た少年カルロス、彼に与えられたベッドに他の
少年たちは「サンティのベッドだ……」と囁き合います。

 しかし、やはりそこはデル・トロ監督のセンスと言います
か、「乾いて明るい」のに不気味で、そして暗い。

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 元共和党の闘士だった義足の女性院長。
 中庭に放置されたままの巨大な不発弾
 如何にもいわくのありげな地下の貯水槽
 何かを隠している若く男前の管理人
 二分脊椎症の胎児を漬込んだラム酒の瓶

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これで何も起こらないわけが無いと言うくらい十二分なお膳
立てです、ゴシックホラーとしては申し分無い。

不思議なのは、「乾いて、明るい」のに、そこに沈殿してい
る感覚的なもの、が非常に日本の、ホラージャパネスクに近
いと言う事です。近いのに全く違う、全く違うのに物凄く近
い、そこがもしかしたらスペインと日本の接点かも知れませ
ん。

 からかわれつつも、少年たちに仲間として受け入れられて
行くカルロスですが、度々サンティの幽霊が現れる、足跡、
そして、囁き……

「沢山、死ぬ」

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 そして、サンティの謎、男前のハシントの謎と本性、共和
党の、義足の女闘士の謎が次々に明らかになって行くのです
が、それは内戦の大きな影であり、何より大きなインパクト
を残す、カザレス医師のその死に様。

 あらゆる愛から遠ざけられた欲にかられた魂の辿り着く所
その愛無き魂の犠牲者が彼らに復習する、それぞれの結末。

 残された少年たちは荒野に旅立つ。


ガルシア・マルケス原作の「エレンディラ」の最後、解き放
たれた彼女は砂漠に向かって走る。

少女も、少年も、彼らの向かう先は不毛の土地なのか。
そして、彼らは本物の戦士になるのか。

ただのホラーとして見るのには勿体ない、ドラマとして実に
秀逸な1本です。


【原題】EL ESPINAZO DEL DIABLO(悪魔の背骨)
posted by 広島スペイン協会 at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

スパニッシュ・ホラー・プロジェクト【リアルフレンド】「Pelicuras para no dormir」

 スペインの人に「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」と言ったら
「わからない」と言われたので、調べてみましたら、きちんとスペイン
語のシリーズタイトルがありました。
 「Pelicuras para no dormir」(眠らぬ夜のための映画)と言うのが
元々のシリーズタイトルで、最初は「Historias para no dormir」
(眠らぬ夜のための物語)と題して、スペインのTV局テレシンコが
放映していたテレビ映画シリーズだったそうです。スペイン版の「アメ
イジングストーリー」とかそういう感じでしょうか。

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†††エンリケ・ウルビス監督作品
エストレーヤ:ネレア・インチャウスティ
アンヘラ:ゴヤ・トレード
ヴァンパイア:ホセ・マリア・ポウ
†††2006年 スペイン
********    ********

ここまで2本拝見した訳ですが偶然なのかどうなのか 、2本共
子供がメインです、特に少女です。

 「クリスマステイル」は、大人の与り知らない子供達の世界
が、「リアルフレンド」は、孤独な少女の心の内がテーマ にな
っています。
 2本共、非常に空気が乾いています、乾いていて、どこかがス
コンと明るい、や、明るいと言っても「性格が明るい」 の「明
るい」ではありません。
私は基本的「乾いてるものは怖く無い」と言う考えで、それで言
うと「リング」で貞子がTVから出て来るシーンは一種の大きな失
敗だろうと思っているのですが、「乾いて明るい」ものをこうい
う風に見せるとはちょっと「へえ」と思いました、この監督さん
が他にもホラー映画撮ってるんだったら、見てみたいです。
 特に「リアルフレンド」の明るさは、サルバドール・ダリの
青空に似ている。
日本のホラーの様な湿度の高い怨念で もなく、スピードと残虐
のアメリカンホラーでもなく、最近 話題のフレンチホラーでも
なく、コリアンホラーでもない 独特の空気があります。
例えば、こんな感じ。

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「ポルトリガトの風景」の様。


やっぱり子供はホラー映画見てます。孤独なエストレーヤの友達はレザー
フェイスとノスフェラトゥ。母子家庭で、ホラー小説とホラー映画が大好
きな エストレーヤは、「好きな作家は?」と聞かれて「スティーブ ン・
キング」と答えます。
 何だかこの子とは友達になれそうだなあ(笑)
 レザーフェイスは、彼女の孤独が産み出した幻想とも現 実ともつかない怪
物で、それ故に彼女の心に寄り添ってくれる存在でもあり、不死のノスフェ
ラトゥは「亡くなった」と 教えられている父親の影でしょう。

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この監督さんの映画は初めてなので、よくわかりませんが、とにかく 圧倒的
に人がいないんですよ、画面に、それはもうシュールなくらい。 画面の角に
必ず車椅子に乗った人がいたり、病院の中やらあちこち を意味も無く風船を
持ったピエロが歩いてたり、遠くで2人の医師が 話しているのが度々映ってた
り「よ〜〜〜〜く見たら」まるでマグリット かバルテュスの絵の様なシュー
ルな構図があちこちにあるんですよね。

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このお母さん、誰かに似てると思ったら、松本伊代に似てません?

 クライマックスに、登場するゾンビを始め(このゾンビたち が何故かウエス
タン調のスタイルなんですよね、これは何 かあるのかなあ?)ノスフェラトゥ
「ジキル博士とハイド氏」 のハイド氏(この登場の仕方がまたグッと来るんだ
よねえ) 等は、この監督、往年の怪奇映画マニアなのかな?と思わせて、ち
ょっと楽しい。
 そうそう、この監督のエンリケ・ウルビスさんは「ナインスゲ ート」の脚本
やってるそうです、あれも途中までは凄く良かったのに、
ラストが……
 ああ、そうか、ラストで「はあ?」となってしまうのは、この監督のクセな
のか??この映画もあのオチは何なんだよと、小一時間。
 あれを何とかして下さい。

【原題】ADIVINA QUIEN SOY(私が誰だか当ててみて)
posted by 広島スペイン協会 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

スパニッシュ・ホラー・プロジェクト【産婦人科】「Pelicuras para no dormir」

 スペインの人に「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」と言ったら
「わからない」と言われたので、調べてみましたら、きちんとスペイン
語のシリーズタイトルがありました。
 「Pelicuras para no dormir」(眠らぬ夜のための映画)と言うのが
元々のシリーズタイトルで、最初は「Historias para no dormir」
(眠らぬ夜のための物語)と題して、スペインのTV局テレシンコが
放映していたテレビ映画シリーズだったそうです。スペイン版の「アメ
イジングストーリー」とかそういう感じでしょうか。

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†††ナルシソ・イバニエス=セラドール監督作品
アナ:ニエベ・デ・メディーナ
グロリア:モンセ・モスタサ
ビッキー:アレハンドラ・ロレンソ
テレサ:マリアーナ・コルデロ
フリア:クリスティナ・ペラレス
†††2006年 スペイン
********    ********


 タイトルを見たらズバリなのでおわかりでしょうが
これはテーマ的に扱いにくいのじゃないかしらとも思
ったのでした。
 ただの病院ならまだしも、産婦人科なんですよね。

 基本的に病院モノのホラーは好きです。「病気」と
言う非常に得体の知れないものを扱う場所ですし、専
門知識が無いと分かりにくい部分も多いのもまた得体
が知れません。はっきり言って何が起こってもおかし
くない場所、と言う点ではそれだけでホラースポット
としてはピカイチです。

 舞台は、古い邸宅を個人の産婦人科に改装した家で
す。欧米の家は、地下室とか屋根裏部屋とかあるのが
またホラーの舞台としてはぴったりです、しかも古い
家なので尚更良い感じです。

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 経過は凄く面白かったんですけどねえ……ちょっと
全体的に消化不良な感じでした。時間的な問題もある
のかな?このスパニッシュ・ホラー・プロジェクトの
作品は全て60〜70分台に収められていて、それは観る
方としてはとても気軽に観れる長さなのですが、特に
最近の映画って長いし、160分とか言われるとちょっ
と心構えがいるでしょう、しかし、この長さに収める
のにはテーマ的に難しかったのかな。
 もうちょっとお気軽なテーマの方が良かったかも。

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この部屋は素敵なんですが、これはただのおばあちゃんの部屋。

 ストーリーは、シングルマザーの主人公グロリアが
娘のビッキーをを連れて、引っ越しをする所から始ま
ります。グロリアは看護師で、勤め先の大病院で知り
合った産婦人科の女医アナが、安い家賃で自分の家に
住まないかと持ちかけ、経済的に余裕の無いグロリア
は喜んで彼女の家にやって来ます。

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 最後の最後まで、この女医アナが怪しい、と引っ張
るワケですが、このアナの人柄と言うか過去と言うか
その辺が中途半端に出て来てしまって、どうもすっき
りしない。クリスティーナと言う女性が何者なのかと
か、アナはレズビアンの気があるのでは?とか、何で
未婚で妊娠してシングルマザーになる事を決心する若
い女性に対してやたらと堕胎を勧めるのかとか、な〜
んかはっきりしなくてすっきりしないんですよね。
 結局グロリアも、未婚のまま妊娠した第二子をアナ
の勧めで堕ろすんです、そこから物語が急展開。
 ラストも、「恐らくそうなんだろう」とは思うんで
すが、これまた何となくはっきりしないからすっきり
しない。

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 しかし、「リアルフレンド」のお母さんと言い、奔
放な女性が良く出て来ます。情熱の国って訳ですかね?
全体的に80年代以降のスプラッター傾向のホラーと言
うよりかは、昔の怪奇映画の雰囲気があって、そうい
う点では大変好きです。

余談ですが、アメリカでも日本人から見たら大人に見える
様な高校生でもスクールバスで学校に通ってまして、まし
てや小学生等を子供だけで通わすなんて気違い沙汰だとか
言う話を聞きましたが、スペインでも同様なんですね。

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ちょーっとネタが悪趣味だったかも知れない。

【原題】La Culpa(罪)
posted by 広島スペイン協会 at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月02日

スパニッシュ・ホラー・プロジェクト【クリスマステイル】「Pelicuras para no dormir」

スペインの人に「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」と言ったら
「わからない」と言われたので、調べてみましたら、きちんとスペイン
語のシリーズタイトルがありました。
 「Pelicuras para no dormir」(眠らぬ夜のための映画)と言うのが
元々のシリーズタイトルで、最初は「Historias para no dormir」
(眠らぬ夜のための物語)と題して、スペインのTV局テレシンコが
放映していたテレビ映画シリーズだったそうです。スペイン版の「アメ
イジングストーリー」とかそういう感じでしょうか。


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†††フランシスコ・プラサ監督作品
レベッカ:マル・バルディビエルソ
モニ:イナバ・バケロ
エウヘニオ:ダニエル・カサデヤ
コルド:クリスティン・カサス
ティト:パウ・ポチ
†††2006年 スペイン
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イタリアンホラーは、良い作品そうでもない作品取り混ぜて、インパクト
十分で有名な訳ですが、ではスペインてどーなの?と思ったのが事の始まり。
大体スペインて超個性的なクリエイターが多いので、どんな人たちがいるん
だろうと思いました所、最近話題になった人たちが結構おられました。
 上映時間は72分と最近の映画にしてはかなり短め。
 まず、如何にもうさん臭げなホラー映画(映画の中のTVで映画をやってる
訳です)から始まります、何となく50年代の雰囲気、うさん臭いヒーローと
うさん臭い悪役と安そうなヒロイン。
 見てるのは子供、キャストの紹介もフィフティーズ調でポップな雰囲気。
 無線での呼びかけに森に集まる子供たち。仲良しグループ内の紅一点モニ
が発見したのは、穴に落ちて気絶しているサンタ衣装の女性だった。
 子供達は警察に知らせに行くが、くだらない電話で散々待たされ、話を聞
いてもらえず、おまけにその女性が危険な銀行強盗犯で、かなりの現金を強
奪し、指名手配になっている事を知る。しかし、TVで「逃走した犯人はサンタ
の格好をしており、判別は難しい。」とか言ってるんですよ、クリスマス時
期のスペインにはどんだけサンタがいるんですか(笑)
 ここからが怖くなる話、はっきり言ってこの映画の中で一番怖いのはこの
子供達です。
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 何と言うクソガキ。

 このレベッカと言う女性から、盗んだ現金の在処を聞き出そうとする子供
達。それが段々エスカレートして行くんですよ、ただモニだけが彼女を度々
助けようとしますが、男の子達に阻まれます。遂に現金の在処を聞き出すも
約束を違えてレベッカを放置。彼女はそのまま死んでしまいます。
これだけやっても子供達は一切悪いなんて思っていない訳ですよ。
 その間にも、好きなゾンビ映画の真似をして、森でタバコを吸ってみたり
遂にはレベッカの髪を使ってゾンビを呼び出す儀式を行ってしまう……
 と、ここまで来ると先は読めそうですが、実はこの映画にレベッカ以外の
大人は出て来ないんです、出て来ても全身が映らない、声だけとかTVの中
とか、身体の一部が映るだけなんですよ、つまり、これだけやりたい放題の
子供達も子供達だけどそれを止める大人が誰もいない訳です。
ホラー映画の影響がどうのと言う前に大人がやるべき事があるんじゃないの?
とでも言いたそうです、ホラー映画を否定する前に大人が子供達に言ってや
る事があるんじゃないの?と。
 どことなく「スタンド バイ ミー」や「グーニーズ」のノリもあり、往年
の怪奇映画のごときオープニング、「ベストキッド」をTVでやってたり、
ラストにレベッカとモニが森の中で向き合うシーンは、フランケンシュタイ
ンと少女を彷彿とさせます、あれは同じスペインのビクトル・エリセの
「ミツバチのささやき」の中にも使われてましたか。
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 描き方がどことなくファンタジックなんですよね。
 特に派手な特殊メイクやCG、特撮もドギツイ場面など何も無く、でも退
屈じゃない、何だかそういうのが逆に新鮮で、凄く好感の持てるホラー映画
楽しめました!!
ハリウッド式の「これでもかァ!!」なホラー映画に食傷気味の方にはオス
スメ。
posted by 広島スペイン協会 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月04日

パンズ・ラビリンス

†††ギレルモ・デル・トロ監督作品
オフェリア:イヴァナ・バケロ
パン:ダグ・ジョーンズ
ビダル:セルジ・ロペス
カルメン:アリアドナ・ヒル
メルセデス:マリベル・ヴェルドゥ
Dr.フェレイロ:アレックス・アングロ
†††2006年 スペイン・メキシコ・アメリカ
********    ********

普通のファンタジー映画だと思っていたら とんでもないヘヴィ
でダークで悲しく美しい物語なのでした。
確かPG12か何か指定が付いてましたよね、確かにそうだ、あ
る意味非常に残酷な戦争映画でもあります。
 1936年アサーニャ大統領率いる共和国軍と、フランコ将軍
率いる反乱軍との間に起こったスペイン内戦、日本ではあまり
語られる事はありませんが、世界的な悲劇の一つに違いありま
せん。
 各国はこの内戦に干渉しない事を表明しましたが、共和国軍
はソ連とメキシコ、反乱軍はポルトガル、イタリア、ドイツよ
り協力を得、結局第二次世界大戦の前哨戦となった様です。
結局フランコ将軍率いる反乱軍がバルセロナを陥落、人民戦線
側(共和国軍)を支持する多くの市民がピレネー山脈を越えて
フランスに逃れました。それによって、アサーニャ大統領は辞
任、以後フランコ将軍が亡くなるまでの約40年間フランコ独裁
政権が続きます。
 フランコ独裁政権下で、軍事法廷にかけられた約5万人の人
民戦線派の半数を処刑、人民戦線側に就いたバスクとカタルー
ニャの自治の要求を圧殺、そしてピレネーを越えフランスに逃
亡した亡命者を待ち構えていたのは、ナチス・ドイツに占領さ
れたフランスでした。その中で、メキシコに亡命した多くは知
識階級であったため、彼等はその後メキシコの文化的発展に大
きな役割を果たします。
 しかし、フランコ政権はある意味、スペインを守った政権で
もあったのです。内戦時にナチスドイツ、イタリアから援助を
受けたフランコ将軍は、ヒットラーにより枢軸国へ加入する様
執拗に迫られますが、何と彼は「膨大な戦略物資の不足」等
を理由にのらりくらりと返事をはぐらかし、ヒトラーの怒りを買
います。
 しかし「欧州の戦いは米英対独の戦争であり、スペインは中
立を維持する。太平洋の戦いは西欧文明国対野蛮国日本の
戦いであり、スペインはアメリカ(連合国)寄りの政策を執る。」
と発表。結果スペインは第二次世界大戦の戦禍を免れます。
 この独裁政権時の事は、スペイン国内でもあまり語られる事
が無かったようですが、近年この事を題材に取った映画等も盛
んに製作されている様です。

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 と、言うのがこの映画の背景(長いよ)舞台は終戦後の山間
部の駐屯地、人民戦線政府の残党のゲリラ戦最前線になります。
ビダル大尉と再婚した身重の母を持つ少女オフェリアは、母カ
ルメンと一緒に大尉の駐屯地である山中の砦に連れて来られま
す。恐らくピレネー山脈山中でしょう。
 容態の悪い母、冷酷な義父、レジスタンスや村人に対する残
酷な拷問と殺人、オフェリアの心の拠り所は女中のメルセデス
と「貴女は地下王国のプリンセスなのです。」と言うパン(牧神)
のお告げでした。
 自らの地位を取り戻すためにオフェリアは「3つの試練」に
挑みます。まるで現実世界の姿を映すかの様に不気味なファン
タジー世界、助けてくれる王子様もやさしい魔女も頼りになる
仲間もいません、パンは「貴女の僕なのです。」と言いながら
も、得体が知れず荒々しくどこか冷淡です。
 そして、1つ試練を乗り越える度に、彼女は現実世界から一
つづつ大切なものを失って行きます、そして最後彼女は最大の
犠牲を払わなければならなくなるのです。
 言われてみれば、基本的にファンタジーと言うのは決して楽
しいだけの夢物語では無かった訳で、主人公は何かを手に入れ
るため、何かを成し遂げるために大きな犠牲や忍耐を強いられ
て来たのですよね。
 そして、現実世界の登場人物は皆それぞれ何かを象徴してい
る様でもあります。
 無垢な心を持つオフェリア、愚かで弱いカルメン、冷酷で誰
も愛して(きっと自分すらも)いないビダル、強く心優しいメ
ルセデス、穏やかで消極的なフェレイロ、そして皆に共通する
事は「孤独」、皆それぞれ孤独であり「こうしなければ生きて
いけなかった」モノを背負い、それぞれの結果を迎えます。
 このファンタジーは果たしてオフェリアの空想だったのか?
この過酷な現実に耐えられず、彼女には空想の世界が必要だっ
たのか?
それとも彼女は本当に地下王国のプリンセスで、全てを取り戻
す事が出来たのか?
 少なくとも言える事は、人間には衣食住のみならず、生きるた
めには「夢見る力」が必要なのだと言う事。
 本物の、大人のためのファンタジー映画です。


 あ、グロい痛い暗いの三拍子揃ってるので、そういうのダメ
な人にはオススメしません。

                       yu-ri fujiwara投稿
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2010年04月29日

ベルエポック

†††フェルナンド・トルエバ監督作品
フェルナンド:ホルヘ・サンス
ルース:ペネロペ・クルス
ロシーオ:マリベル・ベルドゥ
ビオレタ:アドリアナ・ヒル
クララ:ミリアム・ディアス=アロカ
マノロ:フェルナンド・フェルナンゴメス
†††1992年 スペイン・フランス・ポルトガル
********    ********
belleepoque.jpg

 スペイン映画と言うと「後味の悪い映画が多い」と言う人も
多いですが、これは後味悪く無い映画です。
 まあ、言ってみればスペイン風のホームドラマでしょうか、舞
台はやはり30年代の王制から共和制に変わろうとするスペイン
の片田舎、古き良き時代の最後の頃の面白おかしい恋物語です。
 脱走兵のフェルナンドは、トランク一つ持ってスペイン国内を
旅して暮らしています。田舎道を歩いていた所、警備兵にあやし
まれ手錠を掛けられてしまいますが、途中でその2人の警備兵が
仲間割れ、実は親子だったらしい2人、口論の末、息子が父親を
撃ち殺し、自殺してしまいます。
 手錠のまま、ある村に辿り着いたフェルナンドは、その村の娼
婦の家で一夜を過ごそうとしますが、たまたまそこでカードゲー
ムをやっていたマノロに気に入られ、家に呼ばれます。
 この脱走兵のフェルナンドはハンサムなんですね、で、その娼
婦のおばさんが色々と娼家の面倒見てる様なのですが、「こんな
若いハンサムだと姪も喜ぶわ」と夕食までご馳走してくれるんで
すね、何てフレンドリーなんだ(笑)
 マノロは彼の手錠を外してくれて、一晩泊めてくれます。次の
日、マノロはマドリードから帰って来ると言う娘たちを迎えに、
フェルナンドはマドリードへ旅立つために一緒に駅へ行きます。
 ところが、マドリードから着いた列車から降りて来たのは、何
とも都会的で垢抜けた美女4人。
それを見たフェルナンドは、列車に乗り遅れたふりをしてマノロ
の家に戻ってしまうのでした。
 で、よく見るアメリカのホームドラマなどだと、妙齢の娘がい
る家に若いハンサムな他人の男なんか家に入れませんよね、入れ
るどころか下手したら撃ち殺されそうんな勢いじゃないですか。
ところが、スペインのお父さんは全然気にしてません(笑)
どの娘が彼とどんな仲になろうと、これまた全く気にしてません
(笑)
また、4人娘のキャラクターがユニークで、男の子として育てられ
たビオレッタは美女だけど中身はまるっきり男、女装したフェル
ナンドに欲情してしまう男嫌い(?)、前の夫が溺死した未亡人
のクララ、街一番の金持ちのボンボンに求婚されながら、マザコ
ンの彼がイマイチ(でも金持ちだし)なロシーオ、まだまだ純情
な末の妹のルース、この末の妹の役を演っているのが18歳のペネ
ロペ・クルス。大人の女として扱ってもらいたいのにもらえない
ジレンマを可愛らしくも上手く演じています。
 実はこの映画、92年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作でした、
へー知らなかったよ。ペネロペの出世作だそうなので、これを期に
ハリウッド進出したんでしょうね。

 で、お母さんが帰って来るんですが、お母さんはオペラ歌手で
南米ツアーからマネージャーを伴ってご帰還です、実はこのマネー
ジャー、夫と娘公認の愛人だったりします。

 どんなサバけた家なんでしょう(笑)

 で、上の3人娘は、このハンサムで案外真面目なフェルナンドを
取り合うでも無く、皆で仲良く共有です(笑)そのフェルナンドが
翻弄される様子を面白おかしく描いた映画、何と女性がサバけてま
す。
日本人から見たら「ええっ?」と思ってしまいそうですが、それが
何とも洒落たラブコメディに仕上がるものです。
 
 本気で彼に恋するルースが「姉さんたちにした事と同じ事をして」
とフェルナンドといちゃついているのを木の蔭から覗くお姉様たちと
お母様「あの2人結婚させちゃいましょうよ。」
 マジでか。

               めでたし、めでたし。

 スペインの田舎の風景も美しい、また、教会が焼き討ちに合う等
当時のスペイン国内の状況も垣間みれる、ちょいと粋な映画です。

                     yu-ri fujiwara 投稿
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2010年04月25日

サルバドールの朝

†††マヌエル・ウエルガ監督作品
サルバドール・プッチ・アンティック:ダニエル・ブリュール
オリオル・アラウ:トリスタン・ウヨア
ヘスス:レオナルド・スバラグリア
オリオル:ホエル・ホアン
サルバドールの父:セルソ・ブガーリョ
†††2006年 スペイン
********    ********
salvador.jpg

これは「後味の悪いスペイン映画」の代表の様な映画。
 本当に「重い」。
 しかし、これはフランコ独裁政権下のスペインで本当
にあった話なのです。
 主人公は、サルバドール・プッチ・アンティック、家族
にも友人にも愛された25歳の青年が、何故アナーキストと
して処刑されなければならなかったのか。
また、彼はフランコ独裁政権下で、最後の死刑囚となりま
した。
 確かにサルバドールは、反政府運動の活動資金のため銀
行強盗を繰り返し、一般人も負傷させたりしたし、逮捕さ
れた時は銃撃戦で警官が一人亡くなっています、それは当
然裁かれるべきなのですが……
裁判は公正に行われませんでした、警察には隠ぺいしたい
事実があったからです。実は、亡くなった警官の遺体から
はサルバドールの銃以外の銃からの弾も発見されていた!
 だから、弁護側が要求した証人喚問も証拠提出も許可さ
れなかった。

 結果、彼は死刑判決を下されました。

 何とかサルバドールを助けようとする弁護士たちは、最
後の深夜、処刑の朝に至るまで各界の実力者たちに働きか
け、フランコから恩赦を受けられる様奔走します。
 刑務所の監視官ともサルバドールは打ち解ける、彼と実
際に接した誰もが「こんな青年が死刑になって良い訳は無
い」と思う。処刑される自分の姿を見せたく無いと、末の
妹だけは刑務所に呼ばなかったサルバドール。しかし、沈
んだ表情の妹から兄の処刑の話を聞いた学校の教師は叫ぶ
「何してるの!走りなさい!!」
70年代の話ですよ、そんな昔の話ではない、私ももう産ま
れていた時代に実際こんな事が起こっていたんです。
公正でない裁判による処刑、これは国家による殺人と言っ
ても過言では無いと思う。
 サルバドールの遺族は、現在でも裁判の再審請求をしてい
るそうです。

                      yu-ri fujiwara 投稿
posted by 広島スペイン協会 at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

「現代スペイン読本」

ESPAムOL ACTUAL.jpgスペイン国内を歩いていると、通りの名前や地名が二ヶ国語表示されているのをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

スペイン国内で使用される言語は五ヶ国語。ちょっとピーンと来ないかもしれませんが、スペイン語は5つあることになります。

たとえば、バルセローナっ子はカタラン語とカステリャーノ語を話します。ガリシアっ子はガリシア語とカステリャーノ語。カステリャーノ語はスペインでの共通語です。

言語だけでなくスペインの歴史背景や文化や現代社会など、もっとスペインを深く知りたい方へのお薦めの一冊です。

更に、興味のある分野をもっと知りたい方へのお薦めの本の紹介もされています。

現代スペイン読本
<知っておきたい文化・社会・民族>
川成洋・坂東省次 編  
丸善 2008年11月30日発行

投稿 FRUTERIA
posted by 広島スペイン協会 at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

バル関連の書籍

季節はもうすっかり「ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)」ですね。
春の陽気に誘われ、何か新しいことを始めたくなったり、
ワクワクするようなプランが頭をかけめぐったり…。

さて今回は「スペインバル通になれる(?)w」オススメ本をご紹介します。

レシピを見ながら新たな料理にトライするもよし、
写真を見ながらバルめぐりにふけるもよし、
次の旅への参考にするもよし…

あなたのお気に入りの一冊にぜひ黒ハート


41OANlorPGL._SL500_AA240_.jpg

本 スペインバルブック―food & style
柴田書店(2008)


訪ね歩いたスペイン各地のバルに、日本の代表的なバルも加わったガイドブック。
多くはありませんが、定番レシピの他に、レストランシェフのレシピもあり。
美しい写真の数々は、見るだけでもバルの雰囲気を存分に味わうことができます。
スペイン文化としてのバルを堪能できる1冊。



IMGP2056.jpg

本 スペインの食卓―豊饒の海と大地 (World Cooking)
柴田書店(1991)

スペインバル&レストランの紹介&料理。
少し古い本ですが、料理は店ごと・地方ごとに分類され、
各地域の特色がわかりやすく紹介されています。
また全てにレシピがついていますので、お料理本としてもオススメexclamation
スペイン料理に使われる食材(オリーブ、ピメントン、サフラン、ハモンなど)についても
詳しい解説があり、スペインの食文化を深く知ることができます。

-worte by char-
posted by 広島スペイン協会 at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月31日

Boqueria

「スペインの台所」と呼ばれるボケリア市場の本です。

Boqueria.jpg
ボケリア市場(サン・ジョゼップ市場)はバルセロナを象徴するランブラス通りにあり、いつも観光客でにぎわっています。13世紀にはすでに現在の場所にあり、1914年に金属の骨組みが造られました。バルセロナには41もの市場がありますが、その中でも最も有名です。
この市場には6uのブースが300以上あり、野菜、果物、肉、魚、専門品など様々な店が市場を美しく彩っています。新鮮な食材ばかりが並べられ、人々でごったがえしています。バルセロナにいるとよく耳にする言葉があります。「ボケリアでみつからなければ、どこに行ってもみつからない」ボケリア市場はまたバルセロナ市民にとって身近な存在です。ランブラス通りではみんなが集う場所で、多彩な食材を扱う多彩な店が立ち並ぶこの場所は、バルセロナの象徴ともいえます。そして、長い歴史の中で多くの役割を果たしてきました。

ここに、ボケリア市場を表現する言葉を紹介します。
“常に変化し続ける小世界”
“世界で最高の市場。サグラダ・ファミリアと同じく観光すべき場所”
“ヨーロッパ中からプロの商人が集まる場所”
“生命の爆発。古き良きヨーロッパの面影を残しながら、最も多彩でにぎやかなバルセロナの市場”

みなさんもバルセロナに行かれたときは、是非ボケリア市場に立ち寄って下さいね。
とても魅力的な場所ですよ。

記事投稿:岩崎
posted by 広島スペイン協会 at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

ガウディの伝言


出版社/著者からの内容紹介
形、数字、謎の部屋…サグラダ・ファミリアの彫刻家が読み解く天才建築家のメッセージ
ガウディは本当に人間を幸せにするものをつくろうとしていたと思います。そしてまた、人間がつくり得る最高のものを神に捧げようとしていました。建築や彫刻などの造形だけでなく、光や音も組み合わせた総合芸術。それがガウディの構想していたサグラダ・ファミリアです。……また、ガウディの作品は、人類が向かうべき方向性についても、多くの示唆を与えてくれているように思えます。私はサグラダ・ファミリアでガウディの考えた彫刻をつくりながら、そのことをずっと感じ続けてきました。(本文より)
120年以上も建設が続けられている大聖堂で、彫刻家として活躍する著者が、隠されたメッセージを読み解いていく。




ガウディといえば、あの教会が有名ですね。
『サグラダ・ファミリア』
著者である外尾氏は、今もサグラダ・ファミリアで作業をされている主任彫刻家だそうです。

完成にはまだ150年以上かかると言われていたそうですが、今ではコンクリート等を使って2020年に完成させようとしているらしいです。
あと12年。。。完成が楽しみですね♪

投稿者:ゆっきー
posted by 広島スペイン協会 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月26日

サラゴサ国際博覧会

☆ サラゴサ国際博覧会 ☆

2008年6月14日から9月14日までの93日間、スペインサラゴサ市で「水と持続可能な開発」をテーマにしたサラゴサ国際博覧会が開催されています。サラゴサ市は、エブロ川のほとりに築かれた紀元前のローマ時代より、バルセロナとマドリードをつなぐ交通の要衝として栄えました。現在は、スペイン東北部に位置するアラゴン州都で人口65万人を擁するスペイン第5の都市です。サラゴサ国際博覧会の目的は「水に対する意識を改革し革新的な技術によって効率的な管理システムを確立すること、地球規模での水の持続可能な開発を構築すること」にあります。主な施設は、3つのテーマパビリオンと6つのテーマプラザで、もちろん日本館も出展しています。


★★テーマパビリオン★★
1.ブリッジパビリオン・・・博覧会のテーマの基調となる内容の展示
2.水の塔・・・「生命にとっての水」をテーマにした展示
3.水族館・・・地球上にある5つの河川の動植物の展示

★★テーマプラザ★★
1.渇き・・・「渇き」についての新たな視点からの展示
2.水と都市・・・都市と水との関係を再考する展示
3.水の脅威・・・自然の水の脅威と有効な治水についての展示
4.オイコス水とエネルギー・・・水でエネルギーをつくったり蓄える技術の展示
5.共有資源としての水・・・河川全体の異なるコミュニティ間による治水と共同責任についての考え方の展示
6.水のインスピレーション・・・水に関する様々なパフォーマンスのためのシアター

日本館では、これまで日本人が水や自然と共生する上で有してきた「知恵と技」を入館者を舟に乗せて江戸時代にワープする等、おもしろく分かりやすい形で展示しています。
国際博覧会は、1851年第1回ロンドン博に始まります。各国の産業の成果を競いあうコンテストであり、人々を驚かせる「もの」が世界に紹介される場でありました。最近は人類と自然の共生を図るための「メッセージ」を伝えあうための場となっています。古来の人の叡知も参考にして、地球環境問題に世界中が取り組めば、人類の未来も捨てたものでもないかも知れません。

080826big.jpg

 先日、皇太子様もご覧になられたそうです。

 機会があれば・・観に行ってみたいですねるんるん




                 ペン by M★Mぴかぴか(新しい)
posted by 広島スペイン協会 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月10日

【映画】宮廷画家ゴヤは見た

0808blog01.jpg

0808blog02.jpg【あらすじ】
1792年、その才能が高く評価され、スペインを統治していた国王や王妃の宮廷画家としての地位を持ったゴヤの46歳からの約20年間にあったエポックを集約しています。
異教徒審判、ナポレオン率いるフランス軍の進撃、スペインの独立戦争、歴史の中で激変する動乱の時代に生きた狡猾な宗教政治家・ロレンゾと、桁外れな美しさと神秘性故に身のすくむような数奇な運命をたどる母子、イネスとアリシアがゴヤと関わりつつ織りなす、愛と感動の一大スペクタクルドラマ。

■製  作             Goya's ghosts Production
■プロデューサー        ソール・ゼインツ
■監  督              ミロス・フォアマン
■主  演             ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン
■出  演             ステレン・スカースガード
■ライセンサー          Hanway Films
■国内ディストリビューター  ベルテック(株)坪井一高
■国内プロデューサー     レイエス由利子

【出演者の紹介】
0808blog03.jpgJavier Bardem(ハビエル・バルデム)
1969年3月1日スペイン領カナリー諸島生まれ、39歳独身。映画一家に生まれ6歳から俳優として活躍。10歳代ではTVタレントとしても活躍また、ラクビーのスペイン国立チームの選手としても活躍した。本年度「ノーカントリー」でゴールデングローブ賞助演男優賞、アカデミー賞でも作品賞および助演男優賞を受賞。


0808blog04.jpgNatarie Portman(ナタリー・ポートマン)
1981年6月9日、イスラエル・エルサレム生まれ。ニューヨーク育ち。94年11才の時に「レオン」にて鮮烈なデビュー。03年ハーバード大学を平均90点以上のオールAで卒業。「スターウォーズ」シリーズではパドメを演じる。04年「クローサー」でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。


少し先になりますが、2008年10月公開予定の映画ですexclamation
是非!鑑賞してみてくださいるんるん

ペン by M★Mぴかぴか(新しい)
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2008年07月29日

スペイン・ラテンアメリカ映画祭

ついにキタ〜手(グー)
今年で、五回目の映画祭

自称広島スペイン協会きっての
映像ヲタクの私から
オススメのイベント情報ですよ

『バベル』でしょ、
『ボルベール(帰郷)』でしょ、
今や、ハリウッドよりも
面白くって、強烈で、泣ける、
世界中が注目するぴかぴか(新しい)スパニッシュ・ムービーぴかぴか(新しい)
現地から最新の、話題の、
スパニッシュムービーたちを
日本にいながらにして味わえる映画祭ー

『仁義なき戦い』がバイブルの私は、
熱い血を感じるスペイン映画が大好き揺れるハート

映画祭ではこれまで、
スペイン、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル映画に加え、
なかなか見ることのできないグアテマラ、チリ、
コロンビア、キューバなどの傑作・新作も
上映されているんですって。 スゴイな〜
回を重ねるごとに、
ラインナップが良くなってるしひらめき


今年の上映予定は、近々発表されます

さぁ、今年来日する
スペシャルゲストは誰なんだろ〜
楽しみで、楽しみで、
心臓がバクバクしちゃってるハートたち(複数ハート)

さぁ、映画で観てみよう
スペイン&ラテンカルチャー。

『第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭』
 東京@9月11日〜/大阪@9月19日〜
☆公式サイトはコチラ↓
 http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/


ペン広島スペイン協会/しょうちゃん
posted by 広島スペイン協会 at 23:03| Comment(1) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

レメディオス・バロ

 ダリ、ピカソ、ガウディなど、個性的な天才を多々産み出
しているスペインですが、もう一人、彼等程知られていない
偉大な女流画家を紹介します。
 彼女の名前は、レメディオス・バロ、1908年スペインの
カタルーニャ地方アングレスに生まれ、マドリードのサン・
フェルナンド美術アカデミーに学び、古い慣習や伝統を逃
れ、フランスに遊学。マドリードに戻ってからは、カタルー
ニャの前衛作家たちと交遊する内シュルレアリスムの詩人バ
ンジャマン・ペレと恋愛、ペレの政治的活動のため、バロも
拘禁され、ペギー・グッゲンハイム(※1)の支援を得て、
マルセイユを経てメキシコに亡命します。
varo1.jpg

 メキシコでは、ディエゴ・リベラ(※2)等と交遊、また
パリに戻ってからは、アンドレ・ブルトン(※3)を中心と
するマックス・エルンスト、ホアン・ミロ等から成るシュル
レアリストグループと親交を深め、特に同じくメキシコに亡
命して来たレオノーラ・キャリントン(※4)と親密になり
ます。
 その作品は、謎めいた美しいスタイル、緻密で完璧な筆さ
ばきで、神秘主義、錬金術の伝統から影響を受けた寓話的な
イメージを描き出しており、「ポストモダン・アレゴリー」
(※5)と評されます。8世紀にスペイン半島を征服したム
ーア人が、アラブ系の魔術、オカルティズムを発展させた事
により、化学実験としての古代錬金術が開花し、彼等はまた
占星術にも秀で、幾何、数学は言うに及ばず、音楽理論の研
究も発達、プトレマイオスを踏まえた疑似化学(近代化学以
前)を確立。
varo2.jpg

 バロの絵に度々現れる魔術師は、賢者であり隠者であり科
学者でもあります。また、絵画に留まらず、小説、脚本、詩
やテクストにおいても、その豊穣なイメージを発揮、自らの
ヴィジョンを確立して行きます。
 後年、バロは活動の拠点をメキシコに移しますが、1963
年、心臓発作で急逝。
 こ難しいバックグラウンドを除いても、バロの神秘的な世
界は大変魅力的なはず、機会があったら是非触れて見て下さい。
varo3.jpg

※1ー鉱山王ソロモン・R・グッゲンハイムの孫娘。現代美術
の保護者であり、収集家。NYのフランク・ロイド・ライトの
設計による美術館を始め、ヴェネツィア、ベルリン、ビルバオ
等、世界各地に美術館を持つ。
※2−キュビズムの影響を強く受けた画風で有名なメキシコの
画家。妻は女流画家のフリーダ・カーロ。スペイン、フランス
で絵画を学び、主に壁画を手がける。
※3ーフランスの詩人、文学者であり、シュルレアリスムの創
設者。ロートレアモンの才能を見い出した事でも有名。因みに
初代ウルトラマンに登場した「四次元怪獣ブルトン」はアンド
レ・ブルトンから取られた名前。
※4ーイギリスの名家に生まれるが、マックス・エルンストと
の運命的な出会いにより、その絵画、文学への才能を開花させ
る。エルンストが強制収容所に連行されてからは、精神に異常
を来たし、サンタンデールの精神病院に収容、現在はメキシコ
で活動中。
※5−語源はギリシア語の「allegpria」、寓意、比喩の意味を
表すアレゴリー。抽象的な概念を具体的形象によって暗示する
表現法。ポストモダニズムのアンセルム・キーファー等によっ
てその主導的立場を復活させた事により、この名称が確率され
る。
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2008年05月07日

スパニッシュ・アパートメント

51F5RSSCHWL._SL500_AA240_.jpg今回は、スペイン映画ではありませんが、
アントニ・ガウディの街「バルセロナ」が舞台の映画を
ご紹介します。

スパニッシュ・アパートメント
(2002 フランス/スペイン)
製作:ブリュノ・レヴィ
監督:セドリック・クラピッシュ
脚本:セドリック・クラピッシュ


出演:ロマン・デュリス/オドレイ・トトゥ/グザヴィエ・ドゥ・ギユボン/
ジュディット・ゴドレーシュ/ケリー・ライリー/ケヴィン・ビショップ/
クリスティナ・ブロンドフェデリコ・ダナ/クリスチャン・パグ/
バーナビー・メッチュラート/セシル・ドゥ・フランス

※原題の『ローベルジュ・エスパニョール』とは
 直訳すれば「スペインの宿屋」ですが、
 フランスでは俗語で「混乱」「ゴチャゴチャ」という意味もあるようです。


【ストーリー】

フランス人大学生のザビエル(ロマン・デュリス)は、学生生活最後の年に
スペイン語習得のため、バルセロナ飛行機へと旅立つ。

※オドレイ・トトゥが、ザビエルの恋人役黒ハートとして出演しています。

そこで、彼はとあるアパートメント家へ住むことになるのだが…
そこは、イギリス、タラゴナ、ローマ、デンマーク、ベルリン、ベルギー、
と、実に国際色豊かな場であった。

スパニッシュ・アパートメントで繰り広げられる、出会いと別れのストーリー。

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この映画は、ヨーロッパ映画特有の映像の美しさと共に、
生活する場としてのバルセロナを会間見ることができます。


観光という面からではなく、有名なガウディの建築物を
見ることができるのも、とても新鮮でオススメるんるんです。

worte by Emiko fujioka
posted by 広島スペイン協会 at 00:54| Comment(1) | TrackBack(0) | スペインの文化(映画/音楽/書籍) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする